仁王門改修保全事業にご支援よろしくお願い致します。
私は、熊本市西区花園の本妙寺で、第41代の住職を務めております、池上 正示(いけがみ しょうじ)と申します。 本妙寺は「南無妙法蓮華経」の御題目に帰依する日蓮宗の寺院で、今から400年以上前の天正13年(1585年)に、豊臣秀吉公に仕えていた加藤清正公が、公が幼い頃に亡くなられた父君、清忠公の追善供養のために、23歳の頃に、現在の大阪府に建立した小さなお寺が始まりでした。 やがて清正公は、肥後の国(現在の熊本県)の北半分を治める大名に抜擢され、本妙寺も肥後の国に移り、清正公は戦国の騒乱で荒れ果てた肥後の国を立て直し、領民の暮らしが成り立つように心を砕きました。また天下人、秀吉公の忠臣として、文禄・慶長の役で勇戦し、後世に虎退治の武名を轟かせ、秀吉公歿後の関ヶ原の戦いでは、西軍に就いて敗れた小西行長公の領地を併せ、肥後一国の大名となり、本妙寺は清正公の推挙で勅願道場の綸旨を賜りました。 清正公の歿後、加藤家を継いだ忠広公は江戸幕府により改易の憂き目に遭いましたが、本妙寺は新たに肥後の大名となった細川家の庇護を得て存続し、また、 御題目を熱烈に信仰し